ご挨拶 

  医薬品は医療現場の末端の業務にまで関わります。 医薬品の基盤となる情報の確立は(医薬品の)製造から患者への使用、 さらに廃棄までの医薬品のライフサイクルにおいて、 業務の負担軽減に限らず、業務の効率化・適正化を図ることができます。 医薬品の利活用者の安心だけでなく、患者・一般国民の安全の担保を図ることができます。
 

医薬品の基盤となるマスター情報等の標準を担保することは、医薬品の利活用者である医療関係者、患者、患者の家族に対する医薬品に関わる情報の透明性、そして、説明責任を担保します。また、データの二次利用等、RWDRWEによるアウトカムの向上等、製薬企業、医薬品卸売業者、さらに行政、国(行政)等にとっても医薬品の安全性を拡大できるものと考えます。


 医薬品のライフサイクルには多くの関係者が関わります。医療関係者に限らず、情報を必要とする患者、患者の家族等を踏まえたうえで、その医薬品の基盤となる情報の交通整理を行う必要があります。本協議会では、医薬品のライフサイクルに関わる多くの目的を達成しなければなりません。そのため各関係者の情報交換・共有が大切となります。そして、我が国における医薬品の情報の標準となる基盤を構築しなければなりません。それを実現するための情報の標準化を図ること。実行すること、利活用すること、さらに分析・評価しなければなりません。


 医薬品情報標準化推進協議会(CAPS)はこのような目的を実現するため、医療における医薬品のライフサイクルに係る情報を関係者の協力により、横断的な交換、共有、活用し、その標準化に向けた実現を目指します。  

 

2023年2月

医薬品情報標準化推進協議会

代表 折井 孝男